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出来事から感じられる大切なメッセージを描いたオリジナル短編小説シリーズ『if... ~もしも~』『Why?』を不定期執筆中。現在Twitter ikokoro & ikokoro_bookを発信中。ミニ短編だよ。(^^;)140以内なの!
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もしも未来の自分が現在に存在しているとしたら・・・
 もしも過去の想いが現在も存在していたら・・・

どこからともなく訪れるサインは
自分自身へのメッセージだったとしたら・・・
あなたはそのメッセージを受け取ることができるだろうか?

TMOがお届けするこのショートストーリーズ『if ~もしも~』は誰の目の前にも必ず現れる「よりよく生きるためのメッセージ」が様々な年齢、性別、職種の人たちの前に唐突に現れる不思議な瞬間を描いています。
そのメッセージが主人公に届ける『人生の調和』をしっかりと見つめてください。
心穏やかに澄み切った気持ちで…
  
         ★         ★

 薄暗い病院の廊下をひとり歩いているのは
白衣を着て首からは聴診器をぶら下げ
今日も救急で病院内を走り回り、一睡も出来ないで終わりなく入院患者を回診しているのは
裕介39歳二児の父
最近次女が生まれたばかり
ここ数ヶ月、しっかりとした休みも取れずにいた。
だから家で眠ることも数えるほど
自宅は郊外だからついつい仮眠室で寝泊りする事が多々あった。
疲れた目に鞭を打つように最後の入院患者の様子を見る
「具合はどうかな?」
いきなり返ってきた言葉が「ほっといてよ!」
横を向いたまま「なぜ死なせてくれなかったの?」と叫ぶ女の子
傍にいた母親が「すみません」と申し訳なく頭を下げていた。
白衣を着た裕介は
「そっとしておいたほうが良さそうですね」
そう言葉にした
部屋を出て廊下を歩く後姿はため息と共に何故か
寂しいような苦しいような・・・
複雑な気分
この仕事を選んだことに誇りを持っている。
間違っていないとも思う。
しかし、命を救っても迷惑に想われることほど苦しいものはない
ついつい自分自身に問いたくなる瞬間でもあった。
「何が正しいのか?」
その都度
「例えどんな状況でもやれるべきことをする
それが基本なんだ!」と心の中で繰り返していた。
病院では
産科・婦人科で新しい命が産声を上げて誕生している。
それを喜ぶ人達
救急で運ばれる患者を緊急処置しながら出来る限りの処置をする
治す為だ。
診察をして早期発見や化学の力で治す事もする。
それがここ"病院"
しかしまれに
死にたくても死ねないで苦しい中運ばれてくるケースがある。
もちろん間に合わない人もいるが…
その違いの大きさに葛藤を感じていた。
生きていたくても生きられない人もいる中で…
そんな葛藤を感じながら仮眠室でついつい横になると
熟睡してしまった。
今日は自宅に帰ることができるのに…
「先生!…」
「先生!起きてください!」
「こん睡状態の患者が目を覚ましました!」
裕介は白衣を着たまま眠っていたので
そのまま仮眠室を飛び出していった。

部屋に入るとこん睡状態の男性が
爽やかな顔でこちらを見つめて座っていた。
「や~!先生。先生が一生懸命私に処置をしている姿を
先生の後ろから見ていたよ。」
「心配かけたけどもう大丈夫!ほら!このとおり。」体を動かしアピールしている
裕介は慌てて・・・
「まだちゃんと検査するまでは安静ですからね。おとなしくしていてくださいね。」
そう苦笑いをしながら心音と脈をチェックをした。
ふいに、優しい女性の声で
「貴方は素晴らしい職業についていますが自分や家族をもっと大切にすべきです」
裕介は慌てて患者の顔を見た。
すると患者は深い眠りについている。
今の声は誰だったのだろう?
はっとした。
その瞬間に…
「先生!先生。起きてください」
「おやすみの所申し訳ありませんが起きてください。」
ベテラン婦長が慌てている。
「自宅にお帰りだと想っていましたが見つけてしまったものですから… お休みの所すみません」
「意識不明の患者さん!目が覚めたんです。」
さっきのは夢なのか?
一気に目が覚めて駆け足で患者の部屋に飛び込んだ。
患者は夢のように元気な姿ではなかったが
意識を取り戻し始めた様子だった。
名前を呼ぶと答えてくれた。
両手両足ともまだ指先だけだが動いた。
簡単に居場所を説明して安心させた。傍には家族らしき人達が涙を流しながら喜んでいる
「先生ありがとうございます。」
そんな言葉がすごく嬉しい
そしてこの仕事に就けてよかったと想う瞬間だ。
あの女性の声
「貴方は素晴らしい職業についていますが自分や家族をもっと大切にすべきです」
 
心に響いてくる。
 
「ではまだ安静ですからね。」そう伝えると
部屋のドアを閉めた。
 
「自分や家族をもっと大切にか!」
廊下を歩きながら
白衣と聴診器を丸めて隣を歩くベテラン婦長さんに渡すと
そのまま仮眠室に寄らず長い廊下の先の非常階段から帰るべき場所へ向かった。
家族の待つ自宅へ
そこは切り替える為の空間
違う関わりと違う役割の場所


◆   ◆

71b13994.jpg役割に押しつぶされて自分自身を見失う人がいる
大切な家族や心の安らぎすら見えなくなる
自分を大切に出来るのは自分でしかない。

環境が… という言い訳は通用しません。
貴方の人生は貴方が決めているのです。

どんな結果も貴方の決断と行動から生じていることを忘れてはいけません。


SHORT STORIES『 if... もしも 』scene#6 は6月中旬に公開予定です。お楽しみに。 

 

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プロフィール
HN:
ikokoro
性別:
女性
職業:
メンタルセラピスト
趣味:
心理・科学・CG・PC・DNA
自己紹介:
心に何か伝わると嬉しいな。
■ Twitter 発信中!
ikokoro 心に何か伝わるメッセージを発信。 ikokoro_book 140文字以内1シーン物語も発信中。
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