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出来事から感じられる大切なメッセージを描いたオリジナル短編小説シリーズ『if... ~もしも~』『Why?』を不定期執筆中。現在Twitter ikokoro & ikokoro_bookを発信中。ミニ短編だよ。(^^;)140以内なの!
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朝食を済ませて家を飛び出した僕は
学校に到着するまでの間
昨日の出来事を頭の中で繰り返していた。

後ろから「よっ!」背中を押して挨拶をしてきた。
いつもの仲良しのクラスメートだった。

「おっ!おはよう。」

そのクラスメートは
「何かいいことがあったのかよ~」と
僕をからかった。

そんなやりとりをしていた
その声に振り返ったのは
そばで歩いていたもう一人のクラスメートだった。

声を聞いて振り返りまたしても
「よっ!」と傍によってきたのだった。

「おはよ~」

気がついたら朝から3人になっていた。

今までは
静かに足元を見つめながら登校していたはず…

仲良く三人で歩いていると
登校生徒の流れの中では十分に目立っていた。

少し心が弾むような気持ちもありながら
楽しい登校から朝は始まっていた。

そのまま3人は
クラスに入りそれぞれが机の上にランドセルを置いた。
3人の動きが同時だった事で
それ以来クラスの皆と先生はこの三人は仲良しだと思い込んでいた。

朝お互いが見つけあうと声をかけて3人で学校へ向かった。
偶然 風邪で誰かがいない時があった。そんな登校のときも
他の誰かが話しかけてきた。

「今日はアイツいないのかよ!」

そして違うメンバーで3人になった。
お互いが「今日は遅いな!」「風邪で休みかな?」などと
思いやる言葉で始まった。

それが友達なのかもしれない。

朝から待っている友達がいると
学校へ向かう事が楽しくなる。

本当は楽しいと感じていたのではなく
孤独感からの回避できていただけだったのかもしれない。

朝は同じテンションで誰にでも「おはよう」と声をかけるようにした。

時々担任の先生も校門前で立っていた。
何かをチェックしているかのようで本当は嫌だった。
前は目をあわすのも嫌だった。

でも、先生のそばを通過する瞬間「おはようございます」と
はっきりと声を出すと先生は驚いたように僕の顔を見つめた。

先生も「おはよう」と声が変わる。
ただ感情の無いままの朝の挨拶から
意識して挨拶をする僕

誰かに向かっての挨拶に変わる瞬間、僕は気がついた。
声には心を通してしまうのではないかと…

先生はそれ以来
僕を見る目が変わった。

先生は僕をいい子だと次の家庭訪問でお母さんに言っていた。
ただ挨拶をしただけなのに…
学校が楽しくなった事と不思議な挨拶の結果で毎日があっという間に過ぎていった。

僕はしばらく魔法の辞書のことを忘れてしまっていた。

朝元気な声を出して挨拶をするとお母さんもクラスのみんなも先生も元気だと思っていく
僕は何も変わっていない。

どちらかと言えばいつも客観的に自分も周りをも見ている僕だ。
だから過去はつまらない毎日だった。
今思えば変化や何かに気がつく事に臆病になっていたのかもしれない。

挨拶をしっかりしているとお母さんも小言を言わなくなっていた。
今まではあれこれ「ちゃんとできてるの?」
「大丈夫なの?」「しっかりしなさいよ」
などといつも言われいて、もううんざりだった。


そんなうんざりした気持ちもわからなくなっていて
今回の挨拶でお母さんは学校も友達ともうまくいっていると思い込んでいた。
だから小言は減った。

不思議な事は次々に起きていった。


特別な事は何もしていないはずなのに…


先生とクラスメートと快適な時間をすごしていたら成績も上がっていた。
楽しい時間はすぐ過ぎ去ってゆく
そして楽しく忙しい時間には魔法辞典の事は忘れ去っていた。

なぜあの時…


…つづく
 

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プロフィール
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ikokoro
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女性
職業:
メンタルセラピスト
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心理・科学・CG・PC・DNA
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