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出来事から感じられる大切なメッセージを描いたオリジナル短編小説シリーズ『if... ~もしも~』『Why?』を不定期執筆中。現在Twitter ikokoro & ikokoro_bookを発信中。ミニ短編だよ。(^^;)140以内なの!
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塾の帰り道だった。

小さな古本屋の前を横切ろうとした瞬間
僕は、『魔法辞典』と言う小さな本と出会った。

その本が僕の人生に大きな変化を与える事になる。

今、過去を振り返っても、
あの時なぜあの本に気持ちを引かれたのかわからない。
まるで本が僕を呼んでいたかのよな気さえする。

あの日の僕は
小学1年生だった。
母親は僕を沢山の習い事に通わせていた。
だから、毎日は忙しく、母親と話す時間も無かった。

朝起きて学校に行き
学校から帰ってきたら塾に出かけて
帰りはいつも夕暮れだった。

そんな毎日を繰り返し、
ただいつもの日課をこなしているロボットのよな自分だった。

そんなある日
小さな古本屋の前を横切ると
ほこりをかぶった手のひらサイズの小さな本に目がとまった。
「魔法辞典」と言うタイトルが目に飛び込んできた。

国語辞典は知っている。

でも魔法と言う漢字をまだ知らなかった僕は
何か大切な事が書かれているのだろうと
手にとって裏表紙の値段を確認してみた。


すると100円と言うシールが貼られている。
偶然ポケットに100円玉が入っていたので
何も考えず中を見る事もしないまま
店の中に入って僕は会計を済ませようとした。

店のおじいさんは
僕の顔を見て満面の笑みで
「本が主人に出会えて喜んでるよ、まいどあり~」と、
その古い本のほこりを綺麗にふき取って
なぜか引き出しから出した木箱に入れて僕に手渡した。

その木箱は
まるで宝物を保管するもののよな
古い木目が刻まれていた。

僕は家に持って帰ると、
まず国語辞典で"魔法"の意味を調べた。

そこにはこう書かれている。

「人間の力ではなしえない不思議なことを行う術。魔術。妖術(ようじゅつ)。」

。。。。


そんな術の辞書とは一体何だろう?
僕の心は高鳴っていた。

ゲームやアニメの世界のような言葉の内容でもある。
誰の心もドキドキと踊るのは当然だった。

僕は久しぶりにドキドキした。

心のどこかで
不思議な物語が綴られた
古い本なのかという予感もよぎっていた。

ゆっくりと木箱を開くと、
中からは何やら、薬草の香りが漂って来た。

それは木箱からなのか?
本からなのかわからない。

木箱のふたの裏には「ようこそ」と書かれている。

木箱から本を取り出すと箱の底には古い刻印がされていた。

模様の様なもので3つの円が重なり合っているような形
そしてその中心から光が溢れているようなそんな刻印だった。

その刻印と同じ模様が本の表紙にもあった。
やはりこの木箱はこの本の入れ物のようだった。

僕はその1ページ目を開く事にまったくためらいはなく、
どちらかといえば
忘れかけていた心の中の冒険に再会したような…
そんな衝動を感じていた。

僕は何を期待していたのだろう。
そしてなぜ心が躍っていたのか?
今振り返っても謎の感覚や衝動だった。

僕はゆっくりと『魔法辞典』の表紙を開いた。


・・・・・つづく
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ikokoro
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女性
職業:
メンタルセラピスト
趣味:
心理・科学・CG・PC・DNA
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