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出来事から感じられる大切なメッセージを描いたオリジナル短編小説シリーズ『if... ~もしも~』『Why?』を不定期執筆中。現在Twitter ikokoro & ikokoro_bookを発信中。ミニ短編だよ。(^^;)140以内なの!
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parks2.jpg少年は不思議な視覚を持っていた。

心がリラックスした状態の時だけ
普通の人には見えない世界が見えるのだ。
もちろん現実的なことに追われたり悩んだりしている時は
そんな世界とは無縁の普通の少年。

ただ、子供の時から普通だと思っていた部分は
身近に同様の人はいないようだし…
どうやら自分だけ?
そんなふうに、最近は自分が不思議な世界を垣間見る視覚を
持ち合わせていると認識し始めている。

子供の時
母親にどれだけ説明しても信じてもらえなかった。
母の口癖は「変な子ね」だった。
指を指しても そこに誰かがいるといっても
見えるのは…

それは僕だけらしく
それ以来「変な子」と思われるのが嫌で隠している。

でも、僕も17歳
誰の意見も無く探求する事ができる。
現代はインターネットで何でも調べられる。


今の僕は


数日前、ショッピングモールで見た不思議な存在に魅了されている。
どこかで見たような姿
絵画の世界のような…
そして今僕は美術館に足を踏み入れようとしている。

ただなんとなく…

普段なら興味の無い絵画
美術館
学校での美術の成績も良いとは言えない
お金を払って見に行くなんて…

しかし、今は違う興味をもって
その館内へ入ろうとしている自分が
ちょっぴり変に思えてしまう。

でも、気になるのだからしょうがない。
入り口で学生証を出すと
割引が適用されて
なんとなく得した気分で館内に入る。
 

210ef18a0809ccfd513c3f64b8714ab6.jpgそこは大きな絵画がたくさん展示してある。
館内には静かに足音だけが響き渡り
観客達は息を潜めてそれぞれが絵に釘付けだった。


入り口には有名な女性の絵が飾られていて
どうやらこの絵が人気らしいが
僕には何も感じるものがなかった。
しばらく人の流れのまま
絵画を見つめていた。


 


「誰かに見られてる!」


ふいに不思議な視線を感じた。


それは身近な場所からではない
隣の部屋に目を移すと
僕を見ている大柄な人が…

恐怖感ではなく親しみに似た感覚で
一瞬でその存在に心を奪われた僕は
その部屋にゆっくりと近づいていった。
 

部屋に入ると、巨大な絵画が目に飛び込んできた。
 

そこには
白い布を身にまとい
宙に浮いた存在が
地上にいる人間を
見守るように見つめている姿だった。

色彩は僕が見たものとは違うけど
でもこの前のショッピングセンターでの様相と同じだった。


僕はしばらく見つめていた。

 

20060811144251.jpgそれは有名な絵画だと思う。
しかし、普通の人はその絵を創造された作品として見ていて
僕は、この絵に似たシーンを最近目撃している。
この衝撃は誰にもわからないだろう。


僕は、絵画を見る自分の視点が瞬間的に変わって行くのを感じた。
目の前にあるのが、ただの上手い絵ではなく
メッセージとしての絵に見えてきたのだ。


 

人は何故不思議な絵に魅了されるのか?
綺麗な絵を求めるなら、写真でもいいようなものだ。

しかし違う

絵画の人気は
不思議さや謎を持つ空間を描いたものこそ
人気は高いことに気がついた。
人は心のどこかで、それを求めているのか?
それとも知っているのかも知れない。

その世界を…


惹きつけられるわけ
魅了されるわけは、それぞれの人の心の奥底にあるのかもしれない。


画家は何故このような絵を描いたのか?
僕の関心はその瞬間だけ
歴史の世界に羽ばたいていた。


elp20pictures.jpg画家は何を思い描いたのか?

何を伝えたくて…

何を残したくて…


絵の技術に感心し、賞賛したいのではなかった
僕は、その光景を描く理由が知りたかった。

 

そして
僕を見つめていたのは誰だったのか?

この絵に僕が魅了されることを知っていた存在
確かに見ていた。

僕を…
僕の心を知っている存在

ある意味、導いてくれた存在

それとも未来を知っている存在なのか?
僕はちょっぴり興奮気味で
いくつかの絵を見た後
売店に立ち寄った。

興味がある絵画のポストカードが欲しかったからだ
そこでは今回の展示以外のポストカードも販売している。

気がつけば
僕は、天使が宙に浮いたような絵画のポストカードを何枚も
手にしていた。

今、僕が惹かれているのは
この存在達だった。

筆を振るった画家達ではない。

 

夕暮れが近づく空には
遠くの方では落雷が…

見上げると綺麗な夕暮れが見えるのに
遠くの方では雨雲が広がり時折騒がしい音が聞こえる
そして、ほんの少しだけ雨の香りがする。


現実に戻って足早に家路に向かう少年の後姿は
好奇心と探究心に包まれ
生き生きしたオーラを感じさせる姿だった。


それを頼もしく感じながら優しげに見つめる存在。

美術館の窓枠に腰掛けて不思議な空気感を醸し出す
その存在の髪がやさしく揺れている。


風が吹いているのだろうか?
まるで無重力空間のように…


とても静かだけど、確かなエネルギーが動いている…
揺れる髪はそんな事実を教えているようだった。

yuugure.jpg

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プロフィール
HN:
ikokoro
性別:
女性
職業:
メンタルセラピスト
趣味:
心理・科学・CG・PC・DNA
自己紹介:
心に何か伝わると嬉しいな。
■ Twitter 発信中!
ikokoro 心に何か伝わるメッセージを発信。 ikokoro_book 140文字以内1シーン物語も発信中。
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