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出来事から感じられる大切なメッセージを描いたオリジナル短編小説シリーズ『if... ~もしも~』『Why?』を不定期執筆中。現在Twitter ikokoro & ikokoro_bookを発信中。ミニ短編だよ。(^^;)140以内なの!
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NEW!! 
もしも未来の自分が現在に存在しているとしたら・・・
 もしも過去の想いが現在も存在していたら・・・

どこからともなく訪れるサインは
自分自身へのメッセージだったとしたら・・・
あなたはそのメッセージを受け取ることができるだろうか?

TMOがお届けするこのショートストーリーズ『if ~もしも~』は誰の目の前にも必ず現れる「よりよく生きるためのメッセージ」が様々な年齢、性別、職種の人たちの前に唐突に現れる不思議な瞬間を描いています。
そのメッセージが主人公に届ける『人生の調和』をしっかりと見つめてください。
心穏やかに澄み切った気持ちで…
  
         ★         ★

同じ時間が流れている、ビルが建ち並ぶ街中では・・・・恵が

夕暮れの中
「面倒臭い事に巻き込まれなければいいけど」と心でつぶやきながら
自宅のエレベーターを降りて
斜め前のビルに駆け込んで
エレベーターのボタンを押して到着を待つ…
瞬時に心に浮かぶ「非常階段であがらないと」という言葉
エレベーターを待ちきれずに最上階まで駆け上がる恵
こんな体力があったのかと思うほどの軽やかさで階段を駆け上がる。
屋上のドアを開けると
大きなギーッとした音・・・・
その音に反応して
屋上に立ち尽くす制服を着た少年が驚いた顔で振り向いた。
その少年に向かって、恵は、体力の消耗と緊迫感から乱れてしまった呼吸の中で叫んだ。
「気になったら無視できない性格なのよね~! 馬鹿だと思って笑っていいよ!」
少年はまだ驚いている。
笑えと言われても笑える状態ではない。
今まさに人生を終わらせようとしているのだから・・・
恵の中には唐突に自分に対する苛立ちが込み上げてきた
「昔からそうなのよ! 気になるとつい行動してしまって・・・
それが原因で
笑われたり変わり者と笑われたり…」
「どうせ私は変わっているわよ!も~こんな自分が大嫌いよ!」
ついつい大声で叫んでいた。
もちろん驚いたのは少年だった。
突然目の前に現れた女性が、意味不明の言葉を叫んでいるのだから・・・

突然の乱入者に・・・
不意をつかれた瞬間。
今まで、自分が埋もれていた雰囲気や葛藤
そしてあきらめた気持ちは今どこかへ消えていた。
自分は何をする為にここにいたのかさえ忘れてしまうほどの勢いで
突然乱入してきて「こんな私が大嫌い!!」と大声で叫ぶ女性。
少年は、彼女のように自分の気持ちを声にしたことがなかった
誰にも言えず
誰にも伝えず
心の葛藤や悩み苦しみは、いつも心のどこかに押し殺していたのだから・・・
なのにココにいる女性は
知らない僕の前で訳のわからないことで叫んでいる
自分自身を怒りながら・・・
自分が原因だとも知らずに・・・
少年は恐る恐る
「大丈夫ですか?」と声をかけていた。
その言葉に、さらに怒りに火がついたようにまくし立て始めたのは女性だった。
「大丈夫ですか?じゃないわよ! 私はね~~~~」
なぜだかその日の朝の目覚めからの始まりを語りだした。
知らない少年に・・・・
「あんたにも責任があるんだからね~!」と女性が言い出すと
少年は
「僕の責任ですか?」と驚いたように傍によってきた。
「その格好はどっかの高校生ね。」
イライラしながら女性は足の先から頭までなめるようにその少年を睨んだ。
「そんなのはどうでもいいわ!ちょっと付き合いなさいよ!」
少年の腕をつかむと何を考えたのか
エレベーターを使わず非常階段で下へと降りていった。
怒りのままにまくし立てていることで喉が渇いていることに気がついて
恵はポケットから取り出した小銭で自動販売機で勝手に缶コーヒーを2つ購入して
「出世払いだからね~ちゃんと返しなさいよ!」と少年に無造作に手渡すと
少年は初めて人の優しさを感じ取っていた。
この知らない女性から
ちょっとエキセントリックで変な感じもするけど
何故だかほっとする女性
缶コーヒーを開けると…
話はそのまま今日の一日から
自分と出会う瞬間までの心の様子まで続いた。
途中、過去にもこれと似たことがあって
「私は変?」と聞かれたり
それでも機関銃のように話は続いた。
他愛も無い仕事場での上司の嫌味もスルーして
満員電車の中での不快感もこらえて・・・
そして家に着くと僕が目に飛び込んできて・・・
そして
やっと自分の話になった。
少年は驚いていた。
自分の為に家を飛び出して階段を駆け上がってきたなんて!
そしてこうして知らない僕に缶コーヒーを渡して語ってくれている。
自分はひとりだと思ったのに・・・
「僕は孤独じゃない」ということに気がついた。
そう感じる寸前から涙が流れはじめていた。
その涙に驚いたのは女性だった。
自分自身の変な性格への怒りが
少年の涙をまのあたりにして収まってしまった。
「え?私何か悪いこといった?」
「何泣いてるの???」
「怖がらせてしまった???」
「そうだったら…ごめんなさいね~」
また、独り言が始まった。
少年は女性の言葉をさえぎり
「ち・違うんです。僕は嬉しくて」
再び驚いたのは女性だった。
「は?」
今度は彼女が聞き役の番だった。
少年は今日の経緯と過去の出来事を名前も知らない女性に話し始めていた。
ここに生まれたカップルの会話は
この後道端で座り込み終わることなく何時間も続いたことは言うまでもない。
空はすっかり暗くなり
耳を澄ますと、二人にはどこかで花火があがる音だけが聞こえた…


数年後のこと…
この2人が3つの年齢差をこえて
お互いを愛し始めたのは言うまでも無い
お互い初めて本音を語り合えた大切な相手だったのだから・・・

遠くの花火の下、街から遠く離れた海辺で
人生をやりなおす決心をした正子もまた
数年後には素敵なパートナーと出会い
さらに数年後には愛の結晶を授かり
その子供に“ゆうや”と名付けたことも忘れてはいけない。

◆   ◆

city.jpg出会いを大切にすること
出会いに感謝する意味
人はその場だけの損得勘定の視線だけで
出会いを捉えがちです
その視線には過去も未来も一切見えていません
出会いには実に大きな時空のつながりがあって
縁は引き合っているという素晴らしい事実
よりよい人生、よりよい思考、よりよい判断のために
皆さんの心の片隅にも覚えておいて欲しいと願っています


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SHORT STORIES『 if... もしも 』scene#10は8月下旬に公開予定です。お楽しみに。 
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プロフィール
HN:
ikokoro
性別:
女性
職業:
メンタルセラピスト
趣味:
心理・科学・CG・PC・DNA
自己紹介:
心に何か伝わると嬉しいな。
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ikokoro 心に何か伝わるメッセージを発信。 ikokoro_book 140文字以内1シーン物語も発信中。
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